犬の健康管理
犬の寿命は平均15歳と言われております。最近では長寿のわんちゃんも増えてきました。家族の一員として元気に長生きさせるために健康管理や病気の予防は重要です。
犬の基礎データ | |
食 事 |
肉のみ、魚のみなどではいけません。タンパク質、炭水化物、繊維、ビタミン、ミネラルなどをバランス良く与えて下さい。ドッグフードを用いるのが簡単で安心です。種類が数多くありますが、ドライタイプか缶詰タイプが保存性に優れています。総合栄養食の表示のあるものを選ぶようにしましょう。 与えていけないものは、タマネギなどのネギ類、ニラ、ニンニクなどの野菜、チョコレートなど。タマネギはゆで汁煮汁にも有害な成分が含まれているので、タマネギ自体を取り除いた汁でも、与えないようにしましょう。当院では、レーズンやキシリトール、牛乳(人用) 又、ゆりやポインセチアなどのお花にも有害な成分が 含まれているので、診察の際にお話させて頂いております。 半生フードやジャーキーなどは、長期の給与により肥満・アレルギーなど体に支障をきたすと言われております。 与えるすぎに気を付けてください。 |
子犬の時期の医療・予防
生後2ヶ月 : ワクチン接種(1回目)
生後3ヶ月 : ワクチン接種(2回目)
生後4ヶ月 : ワクチン接種(3回目)
生後5ヶ月 : 狂犬病予防接種+登録
生後6ヶ月 : 健康診断など
※フィラリア予防は、投与する季節であれば2ヶ月齢ぐらいから始めます。
※避妊・去勢は生後6ヶ月ごろに行うことをおすすめしています。
しつけに適した時期について
犬のしつけに適した時期は、一般的に子犬の時がいいと言われています。とくに生後4~12週の子犬の期間は「社会化期」と呼ばれ、最も犬にしつけをしやすい時期です。社会化期の子犬は、自分と他を区別することを理解し始め、物事を素直に受け入れやすい状態にあります。そのためこの時期にしつけをすることで、様々なことを教えることができ、飼い主の言うことを素直に聞く犬に育てることができます。この時期に、犬は人間社会の環境に慣れ、やって良いこと・悪いことなど様々なことを経験します。犬のしつけは、悪いことをしたときはしっかり叱り、良いことをしたときは思い切り褒めるということが基本です。「叱る」と「褒める」の繰り返しによって、犬は良いことと悪いことをきちんと理解できるようになります。
成犬になってからの医療・予防
ワクチン接種 : 年1回/通年
フィラリア予防 : 月1回/6~12月 (地域によって期間は異なります)
狂犬病予防 : 年1回/通年
ノミ・ダニの予防、糞便検査・尿検査、健康診断 : 随時/通年
病院で行う予防
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フィラリア(犬糸状虫症)
心臓やその周囲の血管に寄生する犬糸状虫(フィラリア)に感染すると犬糸状虫症という命にかかわる恐ろしい病気になってしまいます。蚊によって感染するため、夏を越すほど感染率は高まります。そのまま放っておくと、呼吸困難などを起こし苦しい死を迎えることになります。
現在、内服薬(1ヶ月に1回、6~12月)、背中につけるタイプ(スポット剤)と注射薬(年に1回)が使用されています。
当院では内服薬を扱っております。薬が苦手な子にはおやつタイプの薬もご用意しております。その他のお薬を希望される方はご相談ください。
フィラリア予防開始前には、フィラリア感染有無の検査が必要になります。フィラリア検査にはライフステージに合わせた検診も実施しております。
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ワ ク チ ン
当院では、6種混合(犬ジステンパー、犬パルボウイルス感染症と犬アデノウイルス2型感染症、犬パラインフルエンザ、コロナウイルス感染症)、また9種混合(6種混合と犬レストスピラ病〈3タイプ〉)の2種類のワクチンを取り扱っております。
犬には犬同士で伝染するウィルス病や、細菌病がいくつかありますが、中でも犬ジステンパーや犬パルボウィルス感染症などは命にかかわる恐ろしい病気です(空気や糞便との接触などで伝染します)。
予防注射を1年に1回ずつ接種し予防しましょう。
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狂 犬 病
現在、日本に狂犬病はありませんが、近隣諸国などでは現在も存在しています。法律で予防接種が義務づけられている病気です。万一の事態に備えて1年に1回ずつ予防接種を受けさせてあげましょう。
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ノミ・マダニの予防・駆除
ノミが犬の体に寄生すると、かゆみからの皮膚炎、唾液に含まれる物質によるアレルギー、吸血による貧血などの病害を起こします。またいろいろな寄生虫や病原微生物を運び病害を及ぼします。飼い主さんにも寄生することがあるので、徹底的な駆除が必要です。
マダニは散歩中の草むらなどに潜み、犬の体に寄生し、たくさんの血を吸って、栄養障害や貧血を引き起こします。生命に危険を及ぼす感染症を媒介する可能性もある恐ろしい害虫です。近年ではマダニからヒトへと感染する病気もあるといわれています。
現在、スポット剤と錠剤タイプ、フィラリアのお薬と同様におやつタイプのお薬もあります。その子その子に会ったお薬を選択することができますので気になる方はご相談ください。
避妊・去勢手術
子供を産ませないつもりなら、若いうちに不妊手術をお勧めします。不妊手術をすることは、病気の予防や精神的な観点からも有効です。 オスの場合、会陰ヘルニア・前立腺肥大・肛門周囲腺腫などの発症率が低くなり、メスの場合は卵巣・子宮疾患の心配がなくなりますし、早期の避妊は乳腺腫瘍の発生率を大幅に下げることができます。
健康診断
年に1・2回は健康診断を行いましょう。糞便検査や尿検査だけでもある程度の健康チェックが行えます。日頃から健康に留意して観察することも必要ですが、時々は糞や尿を取り病院での健康チェックをおすすめします。7歳以上のわんちゃんには年に1~2回の血液検査をお勧めいたします。病気が進行してからでは費用も時間もかかるので予防、早期発見、早期治療が大切です。
猫の健康管理
猫の寿命は平均14~18歳と言われております。最近では長寿のねこちゃんも増えてきました。家族の一員として元気に長生きさせるために健康管理や病気の予防は重要です。
猫の基礎データ | |
食 事 |
肉食動物で、犬と比べてより多くのタンパク質を必要とします。したがってドッグフードを猫用として代用するのは良くありません。また猫には、特有の必要な栄養素があるため、魚のみ、肉のみなどの食餌は病気を引き起こす原因になってしまいます。栄養バランスをととのえるには、総合栄養食の表示のあるキャットフードを与えるのが、簡単で確実な方法です。 ネギ類、ニラ、ニンニクなどの野菜、チョコレートなどの他に、アワビやイカ、ユリ科植物も与えてはいけない食べ物です。 |
室内飼い
猫ちゃんを飼い始めたら、完全室内飼いをおすすめします。猫ちゃんをお家の中だけで暮らさせるのは可哀そうに思えるかもしれません。しかし、猫ちゃんにとって重要なのは、走り回るのに十分なスペースの広さより、上下運動ができる≪高低差≫があるかどうかです。お家の中にキャットタワーなどを置いてあげれば、ストレスなどもないはずです。
お外に出した場合、<交通事故にあう危険><他の猫とけんかする危険><外で病気をもらってくる危険><猫の粗相で近隣トラブル>などがあり、おすすめできません。
こういったことを防ぐためにも室内で飼われることををお勧めします。
子猫の時期の医療・予防
生後2ヶ月 : ワクチン接種(1回目)
生後3ヶ月 : ワクチン接種(2回目)
※初回接種の時期により、
3回目の接種が必要な場合もあります。
生後6ヶ月 : 健康診断など
※避妊・去勢は生後6月ごろに行うことをおすすめしています。
成猫になってからの医療・予防
ワクチン接種 : 年1回/通年
ノミ・ダニの予防、糞便検査・尿検査、健康診断 : 随時/通年
病院で行う予防
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ワ ク チ ン
当院では、3種混合(猫カリシウイルス感染症、猫ウイルス性鼻気管炎、猫汎白血球減少症)のみを取り扱っております。
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ノミ・マダニの予防・駆除
ノミが猫の体に寄生すると、かゆみからの皮膚炎、唾液に含まれる物質によるアレルギー、吸血による貧血などの病害を起こします。またいろいろな寄生虫や病原微生物を運び病害を及ぼします。飼い主さんにも寄生することがあるので、徹底的な駆除が必要です。
マダニは散歩中の草むらなどに潜み、猫の体に寄生し、たくさんの血を吸って、栄養障害や貧血を引き起こします。生命に危険を及ぼす感染症を媒介する可能性もある恐ろしい害虫です。近年ではマダニからヒトへと感染する病気もあるといわれています。
首の背側に滴下するだけで、予防・駆除ができるスポット剤がお勧めです。その他、内服薬などもあります。
避妊・去勢手術
子供を産ませないつもりなら、若いうちに不妊手術をお勧めします。不妊手術をすることは、病気の予防や精神的な観点からも有効です。 特にメスの場合は卵巣・子宮疾患の心配がなくなりますし、早期の避妊は乳腺腫瘍の発生率を大幅に下げることができます。
健康診断
年に1・2回は健康診断を行いましょう。糞便検査や尿検査だけでもある程度の健康チェックが行えます。日頃から健康に留意して観察することも必要ですが、時々は糞や尿を取り病院での健康チェックをおすすめします。7歳以上のねこちゃんには年に1~2回の血液検査をお勧めいたします。病気が進行してからでは費用も時間もかかるので予防、早期発見、早期治療が大切です。
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診療動物:犬・猫